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EC事業者なら、一度は聞いたことがあるGoogle商品リスト広告(PLA)。USでも日本でも着実な成長を見せており、効果の高さが伺えます。今年の1月にも、USのメディアでPLAの新しい傾向を示す記事が上がりました。こちらではいわゆるノンブランド商品のプロモーション施策としてPLAがより効果的であることが示唆されています。
参考:PLAs Drove 56 Percent Of Non-Brand Google AdWords Clicks In Q4[RKG]
今回はこの記事を元に、「ノンブランド商品におけるPLAの効果」と「PLAのポテンシャル」についてお話いたします。
★過去のPLA拡張、データフィードの関連記事はこちら▶PLAに関する記事-全力ブログ
●目次
・相性の良さならノンブランド商品!
・PLAとテキスト広告、効果の違いは歴然
・PLA広告のポテンシャルーBing版の商品リスト広告の成長
・PLAの強さー検索結果の上位に画像付きで露出!
・その日は近い?日本におけるPLAのさらなる発展
・ポテンシャルが分かった今、マーケ担当者がするべきこととは?
・Googleの求めるデータフィードとユーザー心理を考えたデータフィード
Googleのペイドサーチ広告全体のクリック数のうち、PLAが占めるのは30%もあります。しかし、ノンブランド商品の広告に限定してみるとPLAはなんと56%にも及びます。(2014年4Q)
下図を見ると、2013年3Qから2014年4Qにかけて着々とその割合を増やしていることが分かります。
ー画像はRKGのDigital Marketing Report, Q4 2014より
PLAの効果ですが、それではテキスト広告と比べるとどうでしょうか。ノンブランド商品のプロモーションにおいて、その差は歴然でした。PLAはテキスト広告と比べ、CTRが130%、CVRは30%高く、また、ROIについてもPLAの方が9%高かったのです。PLAは全体のクリック数で高い割合を占めている、という強さのみならず、多くの広告主が見るKPIとしての指標でもきちんとした成果を出しているんですね。
また、RKGの最新レポートでは下記のような記述もあり、広告主からの評価の高さが伺えました。
”Googleは、オーガニック検索によるリスティング広告よりも上にPLAを掲載することで (画面の右側に制限して掲載するのではなく)2014年にPLAを大きく成長させた。また小売業者は、PLAのROIがノンブランドのテキスト広告に比べて好調推移しているため予算を投下し続けた。”
なお、ホリデーショッピングシーズン(11月の第4木曜日に行われるサンクスギビングからクリスマス)にはPLAのCPCは高騰しており、ノンブランド商品のテキスト広告のCPCよりも5%高かったようです。当たり前ですが、広告主はこういった繁忙期に入札を強化するようですね。
PLA(商品リスト広告)はGoogleだけでなく、Bingにもあります。Bingの商品リスト広告、Bing Product Ads(BPA)はクリックのシェアを獲得しており2014年4Qには顕著な成長を見せました。
ー画像はhttp://advertise.bingads.microsoft.com/en-us/product-adsより
Bing版商品リスト広告のクリック率は、Bingの全クリックのうち7% を記録。また、ノンブランド商品のクリック率は14%を占め、前四半期の2倍となりました。
(Bing版でも、商品リスト広告はノンブランド商品と相性が良いようですね。)
ー画像はRKGのDigital Marketing Report, Q4 2014より
GoogleのPLAに比べれば全クリックに対する割合はまだ低いですが、「検索結果のトップに画像付きで訴求される」というPLAと同様のシステムがBingという他のプラットフォームでも機能し始めているということです。つまりPLAの広告配信システムが優秀なものだと評価することもでき、それがGoogleというグローバルで巨大なプラットフォーム上に掲載される、という点でGoogleのPLAの強さが分かります。
上の両グラフを見てもわかるよう、GoogleでもBingでもペイドサーチ広告全クリックにおける商品リスト広告(Bingでは商品広告)の占める割合はQ毎に増え続けており、その強さを物語っています。特に2014年3Qから4Qにかけてのノンブランド商品の広告プロモーション、という軸で見るとその伸びは著しい事がわかります。
PLAの特徴は商品が検索結果の上位に画像付きで露出すること。やはりこの特徴が、その強さの全てなのかも知れません。
Googleの全ペイドサーチ広告にはバナー広告、リスティング広告、リマーゲティング広告、動的リマーケティング広告など数々の種別があります。その中で全クリックの3割を獲得するPLAのインパクトは無視できないでしょう。特にノンブランド商品の場合は56%を占めるほどに成長しています。
この驚異的な数字が米国で生まれている今、日本のEC事業、特にノンブランドの商品を扱うEC事業はいかに動き、準備をしておくべきなのでしょうか。
いかにインプレッションを稼ぐか、これが重要な鍵になってきます。
PLAはGoogleの求める詳細なデータフィードとユーザーの検索クエリを的確に読んだタイトル構成等を行うことでインプレッションを高めることができます。今後もPLAの躍進が期待される今、これらの点をきちんと抑えることで他社と差をつけ、PLAのポテンシャルをきちんと活かしたプロモーションができるでしょう。
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