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Googleの広告と言えば…?AdWordsでのリスティングやGDN、最近だと商品リスト広告(PLA)なんかを挙げる方も増えてきたかと思います。今回はそんなGoogleの広告の中でも比較的新参者な、「Google動的リマーケティング」についてご紹介したいと思います。
まず、なんといっても広告商品名がいまいち印象に残りづらい感はありますよね。実は非常に便利な広告なのでぜひ頑張って覚えましょう。
ちなみに呼び方としては、Google Dynamic Remarketingの略称でGDR、あるいはDRMなどがあるようです。
このGoogle動的リマーケティング広告、実は2014年の10月まではEC業界でしか利用することができませんでした。なので「自分には関係ないよ」と、その後の情報をシャットアウトしてしまっていた方も多いのではないでしょうか。
2014年10月10日以降は、人材や不動産、旅行業界等々、一般の業種でも利用可能になっておりますのでお間違えのないように!
ぜひこの機会に、まずはざっくりとGoogle動的リマーケティングとはなんぞや、ということを掴んで頂ければ幸いです。
それでは目次です。
目次
1. リターゲティング型の動的ディスプレイ広告でCriteoみたいなことができる!!
図でいうと、この辺りのカテゴリにあたる広告です。先日ご紹介したCriteo(クリテオ)に類似の広告です。
最近では、Criteo(クリテオ)との併用が進んできている印象です。GDNとYDNの二刀流、のようなイメージですね。
2. ユーザーのWeb閲覧履歴などに合わせて、一人一人に合わせたバナーを配信できる!
「Google動的リマーケティング広告」は、その名の通り「動的」に「リマーケティング」ができる広告です。
これもまたCriteo同様の特徴ですが、改めてご紹介します。
たとえば、あるユーザーが商品ページを閲覧後、離脱したとします。
Google動的リマーケティングではその情報を使って、「見ていた商品」と「関連するお勧めする商品」の画像とともに、その人向け広告を配信する、といったことができます。
バナーから個々の商品詳細ページに直接誘導できるため、高い効果が見込めます。
3. 少額からでもOK、手軽に試しやすい!
なんと最低出稿金額はありません。配信停止も管理画面からすぐに行うことができます。
少額から始められるというということで、商品データを使った広告に初挑戦の方も安心だと思います。
とはいっても、ある程度は出稿しないと、良し悪しの判断もできないかとは思いますが……
また、基本的にAdWordsの仕組みに乗っかることになるので、これまでお使いのGoogleディスプレイネットワーク(GDN)と同様に、細やかな調整ができるのもうれしいですね。
具体的には1日の上限額設定や入札調整、細かいターゲティング設定などができます。
Google動的リマーケティング広告で配信されるバナーは、「Googleに提供した商品データ」と、「ユーザーがどのページを閲覧したか」といった行動情報から自動的に生成されます。商品データが数百件を超えてくるなら、この自動化はありがたいですよね。
図にすると、こんな感じのイメージになります。
まずは商品データをGoogleに提供※、閲覧情報をGoogleに提供するためのタグを設定します(タグについては後述)。あとは通常のリスティングと同様、AdWords管理画面からキャンペーン設計や入札調整を行います。
※小売業者以外の方はAdWordsの [共有ライブラリ] > [ビジネスデータ] セクション、小売業者の方はGoogleマーチャントセンターに商品データをアップロードします。
Criteoと同様に、閲覧した商材と、関連する商材が一緒にレコメンドされる広告が一般的です。
下記のような形で、実際の求人の画像を差し込んだり、自社ロゴを掲載したりできます。
ちなみに、テキストタイプのバナーも選択可能です。
当たり前ですがGoogle社が提供しています。
なので、利用にはAdWordsのアカウントが必要になりますよ!
「Google」と名のつくだけあって、Googleディスプレイネットワークと同様の配信先が利用できます。ですので在庫の面を気にする必要は無いと言えます。なんといってもGoogleディスプレイネットワークのリーチは世界1位ですし。
ちなみにGoogle社のヘルプでは、以下のように紹介されています。
“ディスプレイ ネットワークでは、ニュースやブログといったサイトから、Gmail や YouTube といった Google のサイトまで、何百万ものウェブサイトでより多くのユーザーに向けてメッセージを発信できます。
200 万以上のウェブサイト(例: nytimes.com、weather.com など)で構成されるディスプレイ ネットワークでは、世界中のインターネット ユーザーの 90% にアプローチすることが可能です”
引用元:Google社ヘルプ Google ディスプレイ ネットワークについて
商品・商材データを使って、広告を配信するため、特に効果があるのは取扱い商品の種類が多い業界です。これもCriteo同様ですね。
たとえば、
などで、多く活用されています。
繰り返しにはなりますが、下記3点に集約されるのではないでしょうか。
Google動的リマーケティング広告を出稿するまでに必要な準備物ですが、出稿~その後の運用までを考慮して、以下の3つが必要と言われています。
まず1つ目は、なんといってもすべての基本となる、商品データの用意です。
自社で取り扱っている商品の、商品名や価格、画像、カテゴリーなどをリストしたものになります。自社システムからCSV等の形式で抽出して用意されることが多いようです。
2つ目は、上記商品データをGoogle動的リマーケティング広告用フォーマットに変換して提供するためのツールやサービスです。この「商品データ」を「Google社等の広告配信先」に合わせて提供する際の仕組みのことを「データフィード」と呼びます。
もちろん自社でこの仕組みすべてを用意されるケースもあるようですが、一般的にはデータフィード構築・運用のためのサービスが利用されています。
理由としては、自社内のリソースだけで、下記のようなデータフィードの改修を迅速に行うことが困難ということが挙げられています。
ちなみに、業種ごとに、このデータフィードのフォーマットが異なるため少し注意してください。
Google社のヘルプにも説明がありますが、よくわからない場合は、データフィード構築運用サービスの提供元に問い合わせてしまうのが早いかもしれません。
最後、3点目は、ユーザーのWebサイト閲覧状況を把握するためのタグ(AdWords管理画面から取得できます)の設置です。こちらはGoogleタグマネージャーなどをご利用中であれば、それほど負荷なく進められるのではないでしょうか。
最初にお伝えした通り、ざっくりとGoogle動的リマーケティング(GDR)広告の特徴や、導入時に必要な準備物についてご紹介いたしました。
多量の商品データを保有されておられる企業様であれば、まずは試してみる!と言う形でも損はないかと思われます。AdWordsなので、安心感がありますよね。
ですが、「出稿しておしまい」ではなく、継続的な改善が必要になるのは、他の広告と同じです。ぜひ運用、そして最適化までの計画も頭に入れつつチャレンジしてみてください。
弊社では、Google動的リマーケティング広告配信時に必要となるデータフィード構築・最適化サービスを提供しております。単なるGoogle動的リマーケティング広告用フォーマットへの変換だけではなく、豊富な実績・ノウハウを活かし、広告効果を高めるデータフィード設計でご支援させて頂きます。
また、DF PLUSをご利用頂くと、一度作成したデータフィード(商品データを提供する仕組み)を他の広告に転用することも容易に行えます。
例えば、Google動的リマーケティング用に作ったデータフィードを、Criteo(クリテオ)やAppier(エイピアー)用にも活用する、といったことが可能になります。今後の広告戦略を検討される際には、ぜひご参考ください。
詳細のご確認、サービス概要、実績など、ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。