全ECサイトをシームレスに連携する「ユニバーサルカート」とは?1つのアカウントで商品を一括購入できる!

全ECサイトをシームレスに連携する「ユニバーサルカート」とは?1つのアカウントで商品を一括購入できる!

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こんにちは!
前回は、Amazonログイン&ペイメントについて紹介しました。
★「Amazon ログイン&ペイメント」で注文成約率が34%UP!? ECサイトの決済を簡単にし、売上アップ!

続いて今回は、今後日本でもサービス展開が期待される、アメリカで注目の「ユニバーサルカート」についてご紹介します。

EC間の障壁を取り除いてくれるこのサービスは、ネットショッピングの体験を劇的に変えるかもしれません。日本にサービスが進出してきた際には、導入の検討をしてみるといいでしょう。

それでは以下の順にご紹介していきます。

目次

  • ユーザーはEC間のはしごがストレスに!?
  • 「ユニバーサルカート」を導入するとどうなるの?
  • 導入のメリットは?
  • 日本進出と今後の展開につて
  • まとめ

ユーザーはEC間のはしごがストレスに!?

そろそろ季節も春から夏へ。猛暑が東京にもやってきます。そこで、夏物の洋服が欲しくなったとしましょう。わざわざ店舗に行く時間もないので、ネットショッピングで済ませたいところです。

まずは、よく使うZOZOTOWNを見てみます。うーん、良さそうなハーフパンツがありましたが、シャツはどれも決め手に欠ける感じです。ハーフパンツだけカートに保存して、次にユニクロの通販サイトをチェックしてみます。お!安いですねー。デザインもシンプルで良さそうなので、シャツを1着カートに入れて保存しておきましょう。

そいえば最近、通販サイトのベルメゾンネットが、通販サイトの中で訪問者数1位になったという記事がUPされていたので、見てみましょう。
★参考:ファッション通販サイトの訪問者数、1位ベルメゾン・2位ニッセン-通販通信

さすが!ファッション商品にとどまらず、品揃えが豊富です。なんと、オロビアンコのバッグもあるじゃないですか!!欲しいと思っていたのです!少し高いですが、思い切ってカートへ!

それと、昔から好きなBEAMSの通販サイトも見ておきましょう・・・。

と、いろいろ検索をしている間に、ありとあらゆるサイトのカートに商品が点在してしまいました!!

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結局、新規の会員登録などが面倒になり、いつも通りZOZOTOWNだけで買い物をすることにしました。本当は他のサイトの商品も買いたかったのですが、別々に支払いの手続きをするのも億劫なので、一つのサイトで購入することにしたのです。

どうでしょう?似たような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ネットショッピングをするとき、一つのECサイトだけで満足な買い物ができることは少ないですよね?また、欲しかった商品と違うものが欲しくなることも往々にしてあります。

近年はインターネット販売を展開する企業が増加。それに伴い、ユーザーが利用する通販サイトも多様化しています。

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★出典:インターネットショッピング利用状況調査-モッピーラボ

異なるECサイトの商品をまとめて決済することはできないので、カートに入れはしたものの、そのまま永久に放置という状況が多発しているのです。その結果、前回も解説したようにおよそ6割の人が購入意思があったにもかかわらず、決済の際に離脱しています。


通販サイトを設計する上で大切なのは、いかに決済までのプロセスを簡単にし、ユーザーの離脱を食い止められるかではないでしょうか?
前回の記事でAmazon ログイン&ペイメントを紹介したのも、Amazonの”1-Click注文”が他のECサイトで適用できる可能性があるからです。商品を購入する度に、いちいち個人情報やクレジットカードの情報を登録していたら、骨が折れます。

そこでアメリカで注目されているのが、今回紹介する”ユニバーサルカート”という考え方です。

「ユニバーサルカート」を導入するとどうなるの?

“ユニバーサルカート” とは、あらゆるネットショップの商品をひとつのカートで購入できるサービスです。今回は中でも、『Keep』について紹介します。

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Keep.comは、あらゆるネットショップの商品をひとつのカートで購入できるサービスをアプリとブラウザで展開しています。サイトの感じはPinterestに似ていますね。

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このようにトップ画面から、掲載されているネットショップやブランドなどに関わらず、現在流行中のアイテムを紹介してくれます。気に入った商品は、”Keep”ボタン一つでカートに追加する事ができます。

さて、このユニバーサルカートで何ができるのか?
ざっくり4点に絞って説明していきます。

 

(1).異なるECサイトの商品を一つのプラットフォームで見ることができる。

つまり、ユニクロの商品をチェックするためにユニクロの通販サイトへ、BEAMSの商品を見るために、BEAMSのサイトへわざわざ行く必要がないのです。Keepを使えば、Keep内で各ブランドの商品や各通販サイトで紹介されている商品を見ることができます。

例えば、H&MやZARAといったブランドを検索します。すると、ブランドごとに商品が紹介されているページがあります。

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また、ブランドごとだけでなく、通販サイトごとに紹介もされています。
例)通販サイトZappos

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ちなみに、ブラウザ版はこんな感じ。

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下にスクロールしていけば、多種多様なH&Mの商品が紹介されているといった感じです。

 

(2).Webサイト上にある商品を追加できる。

しかし、当然全ての商品を掲載できるわけではないので、お気に入りの商品が見つかるとは限りません。そこで、ここがユニバーサルカートの画期的なところなのですが、Webサイト上のお気に入り商品を探してきて、自分で追加することができるのです。

下にスクロールしながら探しても、なかなか良い商品が見つからない!
すると、こんなお知らせが出てきます。

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「お探しのものがみつかりませんか?ウェブサイトで探してみましょう!」
ですって。よし、“Search The Web”をクリックしてみましょう、、

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なんと、Google検索の登場です!
試しに通販サイト「woot!」へ訪れて、良いシャツがないかチェック!

ありましたー!チェックのシャツ!

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Buyボタンを押してみます!
すると・・・

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なんとKeep.comのカートに入りました! !
勝手に自分で検索した他の通販サイトの商品にもかかわらず、追加可能なのです!
これはかなり便利ですよね!?

 

(3).ワンタッチで一つのカートに入れることができ、そのままKeep上で一括決済。

今まで見てきたように、欲しい商品が他の通販サイトであろうと、メーカー直販サイトであろうとKeep上でまとめて購入ができるのです。さらに、ファッションに関係ないものまでも追加可能です。

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欲しいシャツを探していたら、全然関係ないけど面白そうな本に遭遇!ついでに一括購入しようとBuyボタンを押して、カートに追加!

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なんと最終的に、通販サイトwoot!、メーカー直販のZARA、Amazonの本、といった三者三様の商品を一つのカートにまとめて入れることができ、“Proceed to checkout”をクリックして一括で支払い可能なのです。

 

(4).キュレーション機能も!

Keepは今話題のキュレーション機能も備えています。
Trendingの右にあるFeedをクリックすると、フォローしているユーザーのオススメ商品が流れてくるといった感じです。

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これらの商品も掲載されているネットショップやブランドに関係なく、紹介されています。

ユニバーサルカートのメリットは?

前回の「Amazon ログイン&ペイメント」のサービスと同じく、商品購入までのプロセスが簡易化されるので、メリットはユーザー側にも、ECサイト側にもありそうです。

【ユーザーメリット】
1. わざわざEC間をはしごしなくて済む。

2. Keep.com上で買い物が完結するので、ECサイトごとにユーザー情報を登録する必要がない。

【サイト側のメリット】
1. わざわざ自社のサイトにきて、会員登録等をしてもらわなくても、購入してもらえる可能性がある。

2. ユーザーがユニバーサルカートのあるサイト上で買い物を完結する可能性が高いので、一度自社の商品をカートに入れてもらえれば、あとでチェックしてもらえる。(他のECサイトに行ったまま、忘れ去られることがなくなる)

3.プロモーション活動ができる。
Keepに限ることですが、Keep内に自社専用のページを持つことはもちろん、そのほか様々な広告、インスタグラムを使ったプロモーションなど、Keep側とパートナーを組むことでエンゲージメントを起こしていく仕組みが準備されています。
★もっと詳しく⇒『keep.com』PR方法の紹介ページ(英語)

Keep、日本進出と今後の展開は?

残念ながら、今のところ日本進出の兆候は見られません。Keepに登録された個人情報が他のECサイトに使われることになるので、やはり個人情報の取り扱いがサービス開始の障壁になるそうです。

ただ、連動性が希薄なEC間の取引を円滑にすることは、今後課題になってくるでしょう。先述したように、一つのECサイトのみで買い物を満足にできるユーザーは少ないのではないでしょうか。ユニバーサルカートのようなサービスが、今後日本で増えてきてもおかしくありません。

ユニバーサルカート-まとめ

いかがでしたか?
もう一度ポイントをまとめますと、ユニバーサルカートはあらゆるECサイトの商品を一括で購入できるサービスです。そして、ユーザー自ら商品をWeb上で探してきてカートに追加することもできます。

ユーザーはサイトごとに会員登録などの手続きをする必要がなくなり、ECサイトの垣根を越えたショッピングが可能になります。ECサイトを運営する企業にとっても、会員登録やクレジットカードといった手続きを代行してもらえるので、購入率が高まる可能性があります。

MarkeZineの記事によると、実際アメリカではこのサービスを導入したサイトが、CVR10%UPの効果をあげた例も報告されているようです。
★参考:モバイルユーザーのCVRが10%アップした例も、米国で注目を集める「ユニバーサルカート」って?-MarkeZine

ユーザーの中には、23もの商品を18の異なるオンラインストアから購入したとか!?うまくユーザーのニーズを捉えたユニバーサルカート。日本進出への障壁が解消されたとき、一気に広まる潜在性を持ち合わせているかもしれません。今後の展開に期待したいところですね。

 

さて次回は、最終回です。今まで、Amazonログイン&ペイメントや、ユニバーサルカートといった新しいサービスの紹介をしてきました。

「新しすぎて導入に迷う!」
「まだ日本では導入できないのかー」

なんて声が聞こえてきそうです。
そうですよね、なかなか新しいサービスを導入するのにはリスクが伴います。

そこで次回は、より身近なサービス“ソーシャルログイン”を使ってできる決済の簡易化についてご紹介します!ポイントを押さえながら、ソーシャルログインの有効的な活用方法について紹介していきますので、ご期待ください!

ちなみに、Keepは日本でもダウンロードできますが、日本のサイトの商品はまだうまく追加できません。もし興味が出てきた人は、英語ですが、こちらの記事をチェックしてみるといいと思います。どのように異なるECサイトの決済をまとめて行っているのか、また今後の戦略について詳しく書かれています。
★参考:At Long Last, a Universal Shopping Cart for the Web-WIRED

★『Keep』ダウンロードサイト
【iOS】Keep-App Store
https://appsto.re/jp/4t_fQ.i
【Andoroid】Keep-Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.keep.goldfinger&hl=ja

★『Keep.com』紹介動画―Youtube

この記事を書いた人

author by 高山 光

高山 光

カープファン歴17年の、カープ女子ならぬカープ男子です。 今後要注目だと思ったトレンドを、事例などを交えて、わかりやすくお届けしていきたいと思います。

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