ECサイトをソーシャル化させたZOZOTOWNに学ぶ3つのポイント

ECサイトをソーシャル化させたZOZOTOWNに学ぶ3つのポイント

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皆さん、こんにちは!
株式会社フィードフォース内定者の深谷です。

 

前回のブログでは、ソーシャルコマースが注目されている理由となる要素は、「人を軸としたコミュニケーション」「ユーザーの課題を解決する」ということであると紹介させて頂きました。

そこで今回は、これらの要素を満たす代表的な事例としてファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を、ご紹介いたします。

【ECサイトをソーシャル化させる上で重要となり得る3つのポイント】
1.ユーザー目線の課題解決2.ソーシャル時代を見越す先見性3.コンセプトを大きく変える決断力
について、データをもとに「コーポレートサイトのソーシャル化」による売上への影響に関する考察を交えつつ取り上げていきたいと思います。

 

■ZOZOTOWNの概要

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」は、2004年に株式会社スタートトゥデイにより運営が開始されました。
その大きな特徴としては、自社サイトそのものが「ソーシャル化」、つまり「コーポレートサイトのソーシャル化」がされているという点です。
では具体的にどういった点が「ソーシャル化」されているのか、説明していきたいと思います。

 

1.トップページのタイムライン
 上図を見て頂いてわかるように、トップページの中心には、ZOZOTOWNの商品に関するユーザーのつぶやきがタイムライン上に表示されています。

トップページにこのようなタイムラインがあることで、オシャレ好きなユーザーが注目していたり、実際に購入した商品が一目でわかり、ユーザーの購買心理を刺激する非常におもしろい仕組みになっています。

 

2.ZOZOPEOPLE
ZOZOTOWNには、ヒト・コト・モノに特化した情報発信サイト「ZOZOPEOPLE」という自社SNSがあります。
ZOZOPEOPLEの会員には、カリスマ的な存在のユーザーもいるため、自分の憧れのユーザーのコーディネートを参考にしたり、趣味の合うユーザーとおすすめ商品の情報交換をしたりと、オシャレをテーマにしたコミュニケーションが楽しめるサービスとなっています。

 

3.ZOZOQ&A
こちらはユーザー同士がファッションに関する質問や回答を投稿し、情報交換をする掲示板「ZOZOQ&A」です。
ファッション以外にも「生き方」や「恋愛」など、普段の生活の中での悩みなんかも相談できます。
このように、買い物やファッションだけではないユーザー同士のコミュニケーションができることからも、ZOZOTOWNは「買う」以外の楽しみがあるサイトになっていることがわかります。

 

■ZOZOTOWNの「ソーシャル化」

2010年11月、ZOZOTOWNは、大幅なリニューアルを行いました。
「『街』から『人』へ」というコンセプトのもと、トップページにあったショップの外観など街のイメージが削除され、代わりに人々のクチコミ発信のインフラとなるタイムラインが設置されました。
この「人」を中心としたリニューアルが、ZOZOTOWNの「ソーシャル化」に向けた大きな一歩であったと言えます。

 

ここで、2010年のリニューアル後の、ZOZOTOWNの売上高とアクティブ会員数の推移を確認してみます。
2010年11月のリニューアル後の、2011年3期の小売売上高は、着実に伸びを見せており、アクティブ会員数の推移では共に2007年以降最も大きな伸びを見せています。

ZOZOTOWNのタイムラインを中心とした、ユーザーのクチコミに焦点を当てたソーシャル化は、人々の関心を集め、商品の選択・購入にポジティブな影響を与えたことで、売上向上の一要因に絡んでいる可能性があるかもしれません。

今後のZOZOTOWNのソーシャル化の進展には、要注目です。

 

■ZOZOTOWNリニューアルの背景

ZOZOTOWNの思い切ったリニューアルは、「『街』から『人』へ」とコンセプトを変更し「ソーシャル化」したことによるものであると上記では触れました。
その背景には、「ソーシャルコマース」を成功させる上で重要な3つのポイントがあると考えられます。
そのポイントとは、
①ユーザー目線の課題解決をもとにしたコンセプト
②ソーシャル時代を見越した先見性
③コンセプトを大きく変える決断力

の3つです。

ではZOZOTOWNは、「街」というコンセプトから始まり、「人」というコンセプトに到るまで、どのような経緯をたどり、サイトの「ソーシャル化」を成功させていったのか、この3つのポイントに焦点を当てて、具体的に説明していきたいと思います。

 

1.ユーザー目線の課題解決をもとにしたコンセプト

【リニューアル前:「街」を再現したトップページ】

(画像引用:株式会社スタートトゥデイ)

そもそも「街」というコンセプトには、サイト上にリアルに再現されたショップで、実際の街で買い物をするような気分をユーザーに味わってもらうこと、
それにより、オンライン上で買い物をすることへの人々の不安を和らげてもらおうとする目的がありました。
(参照:Business Media 誠:「街」から「人」へ、ZOZOTOWNはクチコミに賭ける)

このコンセプトのもと、2007年にファッションョッピングポータルサイトという形態で「ZOZORESORT」の運営が開始されてから、売上高、会員数共に順調な伸びを見せ、2008年には会員数100万人を突破しています。

「街」というコンセプトが、ユーザーがオンライン上で買い物をすることの課題を解決したと言えます。

 

2.ソーシャル時代を見越した先見性

ZOZOTOWNでは、「街」にちなんで「買う」以外の楽しさをユーザーに提供していきました。

具体的には、「ZOZORESIDENCE」(2006~2008)という「ZOZOPEOPLE」の前身となるSNSサイトや、「ZOZOQ&A」(2007~)という質問回答掲示板が上げられます。

その結果、ユーザーが街に住む住民のように、「買う」という行為以外にも、ファッションを始めとする様々なライフスタイルに関する情報共有やコミュニケーションを活発に行えるようになりました。

ZOZOTOWNはこの流れの中で、「街」以上にそこに住む住人であるユーザー、つまり「人」が持つ情報発信力がZOZOTOWNにおいて存在感を増して行ったことにいち早く気付いたのではないでしょうか。

そこで、「街」から「人」へと着眼点が変化していったと考えられます。

 

3.コンセプトを大きく変える決断力

ユーザーの持つ情報発信力に可能性を見込んだZOZOTOWNは、「街」ではなく、新たに「人」というコンセプトのもとに、オシャレ好きで商品を見極める目があるユーザーのクチコミをプッシュすることにしました。

そのためには、以前までの「街」を表現したトップページのデザインの一切を削除して、タイムラインをサイトの中心にする大胆なリニューアルを行ったのです。

その変更をした結果、実店舗にはないウェブだからこそ得られる貴重な情報をユーザーに提供することが可能になり、ユーザーの購買意欲に働きかけることに成功しました。

「人」が持つ可能性を見込んで、思い切りよくコンセプトを変えた決断力が、「ソーシャル化」の成功の流れを作ったのではないかと考えられます。

 

以上のように、ユーザー目線のサイト運営に加えて、ウェブならではの「人」という強みに気付ける先見性と、コンセプトを大きく変える決断力があったことが、ZOZOTOWNのソーシャル化の成功を後押ししたのではないでしょうか。

「コーポレートサイトのソーシャル化」の可能性を探る上で、ZOZOTOWNは大変お手本になる事例です。
また、常にユーザー目線で、先を見通し、変化することを恐れない姿勢は、ソーシャルコマースを実践していくために、ぜひ大切にしていきたいポイントです。

 

以上をもちまして、深谷の初ブログ記事とさせていただきます。
何かと至らない点も多々あるかと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
今後もっと良い記事が書けるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

自分が知りたいなーと思ったことを全力で記事にしています。はてブとSumallyが情報収集のお供です。よろしくお願いします。

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