Twitterをソーシャルコマースのプラットフォームにする『Chirpify』は、「Twitterコマース」を実現するのか?

Twitterをソーシャルコマースのプラットフォームにする『Chirpify』は、「Twitterコマース」を実現するのか?

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先週は「F-commerce、海外では閉店がチラホラ:売場ではなく、コミュニケーションの場としてのFacebook」という記事が注目を集め、Facebook上で商品を売ったり買ったりする「Fコマース」のあり方が見直されるきっかけになりましたね。その一方で今回は、Twitterを商品の売り買いのためのプラットフォームにする「Twitterコマース」に着目したスタートアップ『Chirpify』に注目しました。
今Facebookコマースの本質が問われていますが、このTwitterコマース、果たして私たちの生活に馴染み深いものとなるのでしょうか?GIGAOMの記事をもとに『Chirpify』をご紹介いたします。

■Twitterをコマースのプラットフォームにする『Chirpify』
Twitterは、ニュースや情報、関心を軸とした強力なひとつのネットワークとなりましたが、その潜在性は実際にコマースのプラットフォームとして示されていませんでした。しかし、Chirpifyという新しいスタートアップは、ブランドや組織、商品を売りたいユーザーがTwitterを離れることなく寄付をしたり支払いを受け付けることの出来るツールとして、Twitterのネットワークを活用しようとしています。

ChirpfyはかつてはSell Simplyとして知られていましたが、今日PayPalを利用しユーザーがツイートをマネタイズできるような「Twitterコマースのプラットフォーム」として新たに登場しました。同社はTwitterを直接販売チャネルへと変える初めてのサービスであるとしています。Chirpifyは最初のブランドとしてスポーツ向けの栄養食品を扱うブランド「PowerBar」と契約をし、Twitterを通してダイレクトに商品を販売しました。

 

■Chirpifyの3つの使い方


●ブランドのためのChirpify Commerce
●P2P決済のためのChirpify Payment
●募金活動をする慈善団体のためのChirpify Donations

Sell Simplyは6月に基本的なサービスとしてまずP2P決済を試験的に公開しました。しかし今では、そのプラットフォームはコマースサービスとして提供するために正式なローンチに向けて準備が整ったところです。

 

■Twitterで買い物をするための3つのステップ

Twitterでフォローしているブランドは、PayPalのビジネスアカウントとChirpifyを連携し、シンプルなダッシュボードを通じて販売アイテムをツイートできます。期間限定のお買い得商品やセール中の目玉商品なんかに有効なのです。

1.ブランドは「商品Xが販売中!Xを購入の際は『買う』とリプライしてください。」といったツイートをする。
2.ユーザーはその商品を買いたいという旨のツイートをリプライ。
3.ブランドからユーザーにDM。Chirpifyはツイートの文章を解析し、OAuth認証を利用しPayPalアカウントとChirpifyを連携すると決済処理を完結。

もし買い手がPayPalアカウントを持っていない場合は、すぐにアカウントを作りChirpifyと連携するようにセットアップします。

 

■『Chirpify』のしくみ
Chirpifyはフリーアカウントを利用する場合には売上の4%、月49ドルを支払う場合は最低2%の手数料が発生します。大手のブランド向けには月額500ドルで手数料不用、ブランドが利用しているバックオフィスソフトウェアとの統合が可能になります。ChirpifyはEコマースソフトウェアのMagentoと連携でき、売り手はTwitter上の商品をリスト化し管理することができます。

ブランドはすでに商品に関するツイートをしている。しかしそれらは消費者をTwitterから5ステップのチェックアウトプロセスへと誘導する単なる広告に過ぎなかった。」Chirpifyの創始者Chris Tesoは言います。「我々はこのプロセスをカットし、手間のかからない”frictionless”なコマースを創り上げる。

 

■Twitterコマースの潜在性

Chirpifyが興味深いのは、支払いとコマースの機能性をそれを意図して設計されていないプラットフォームに実現しようとしていることです。しかし、Twitterはますます人々が足しげく通い、友達やセレブ、ブランドをフォローする場となっています。Twitterを通してダイレクトに商品を売ることができれば、ブランドはポピュラーなチャネルで単に宣伝をするのではなく、実際にビジネスに活用することが可能になります。節度を持って続ければ、消費者に直接つながる強力な手段となり、購入を促せるかもしれません。またChirpifyはTwitter上にあるため、人気の商品やセールが特にそのサポーターを介してバイラル化していくこと可能性もあります。

 

■Twitterコマース活用の懸念点
しかし、もし過剰に販売を強いるようなことをすればブランドのユーザーに嫌な思いをさせてしまいます。商品や販売情報は何らかの有意義な価値を持たせる必要があり、そうでなければユーザーはそのTwitterの関係を非常に強情なものとしてとらえることでしょう。また、ブランドは何を売るかを入念に選ぶ必要があり、少しの説明と商品写真で済むようなすっきりとわかりやすい商品が好ましいと考えられます。さらに、消費者はChirpifyにサインアップしTwitterとPayPalのアカウントと連携させる必要があり、簡単であるとはいえ、2,3のステップが要求されてしまいます。

しかし、もし消費者がChirpifyにサインアップすれば、これは非常に大きな力を発揮することでしょう。NPOはシンプルなアピールで多くのお金を集めることができます。セレブが直接ファンに特別なお買い得の品やセール情報をファンに届けてくれるかもしれないのです。

via Chirpify turns Twitter into a payment and commerce platform | GIGAOM
原文:Ryan Kim

いかがでしたでしょうか?

どんな目的で利用するかは人それぞれとはいえ、TwitterもFacebook同様にブランドからのセールスツイートばかりがTLを占領してしまったらうんざりしてしまいます。一方で、好きなブランドやアーティスト、応援しているクリエイターやNPOからお買い得情報や基金活動がツイートされた時、そのツイートをすぐに手軽にリツイートできる拡散力は魅力かもしれません。
しかしそうした場合、単に売り文句をつぶやくのではなく、魅力的でおもしろくリツイートしたいと思えるツイートであることが重要で、そう簡単にはいかない面もありそうです。
みなさんはTwitterコマースについて、どう感じましたか?

 

■おまけ

ちなみに、Twitterコマースとは少し違うかもしれませんが、私が商品情報を紹介するツイートでおもしろいな、と思うのが国内で買えるデザイン雑貨・インテリアを紹介している「まとめのインテリア」のアカウント@matomenoです。
ひとことのツイートの中にアイテムの魅力がぎゅっと凝縮され、読むのも楽しく思わずURLをクリックしてしまいます。個人的におすすめですのでよかったら見てみてくださいね。

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

自分が知りたいなーと思ったことを全力で記事にしています。はてブとSumallyが情報収集のお供です。よろしくお願いします。

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