レディー・ガガのSNSサイト仕掛人が語るソーシャル戦略の原動力は、徹底してファンと向き合う姿勢だった。

レディー・ガガのSNSサイト仕掛人が語るソーシャル戦略の原動力は、徹底してファンと向き合う姿勢だった。

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via Engaging your superfans: Social lessons from Lady Gaga’s manager | Bazzarvoice.com

レディー・ガガと言えば、ソーシャルメディアを使いこなし、ソーシャルネットワーク上でたくさんのファン・フォロワーを巻き込み彼らを魅了している、といったイメージがあります。
今でこそ超有名なセレブアーティストとして、全世界から注目を集めている彼女ですが、そのファンと向き合う姿勢には、私たちが学ぶべきことが多いです。TwitterやFacebookをはじめ、「Littlemonsters.com」というファンのためのソーシャルネットワークを仕掛けているのがトロイ・カーター氏です。
今回はそんなカーター氏へのBazzarvoiceによるインタビューをもとに、ファンとの関係づくりに大切なヒントをご紹介いたします。

 

■応援してくれるファンのことをよく知る。
ガガはNYCのゲイクラブで演奏を行い、毎回接点を持つことでそこに熱狂的なロイヤリティーを残しています。そこで、ジェンダーやAIDSの問題に向き合い、歌詞を書き、同性愛者を政治的に後押しし、他の同性愛者のセレブと共に活動をしています。

ガガは自分を応援してくれているファンが抱える問題を理解し、一貫して彼らの問題に寄り添えるような活動をすることで、ファンは彼女を信頼し自分たちにとって重要な存在であると感じているのです。

 

■スーパーファンがどれほど大切な存在かを理解する
多くの愛好家はiTuneで音楽を購入するに留まる一方で、スーパーファンはデジタルの楽曲を購入するだけでなく、CDを購入しコンサートに参加し、グッズを集め、他のファンをガガのもとに連れてきます。

スーパーファンからの平均的な売上はかなり大きく、ガガのチームは一年中スーパーファンとの関係を追跡・計測しているのです。

 

■スーパーファンの心を動かすものが何なのかを知る
カーター氏によると、ガガのファンたちのモチベーションは、典型的なディスカウントキャンペーンのようなものではなく、「情報」と「彼女と会うこと」です。この事実がもとで、ガガのチームは「Littlemonsters.com」というスーパーファン限定のニッチなソーシャルネットワークをスタートさせることになりました。

Littlemonsters.comで、ガガとカーター氏はスーパーファンのリトルモンスターたちに、公開前のツアー・スケジュールやレコードリリースの詳細、バックステージやプライベートの写真やビデオを提供しています。
またスーパーファンたちはカーター氏のプライベートEメールアドレスを知っており、それを使って次のツアーのガガのヘアカラーに対する意見を送ったりしているようです。

ガガやチームはそれを有用な情報として実際に参考にしたり。カーター氏はリアルタイムでこうしたファンからの意見を聞き、それをすぐにフィードバック、実行します。ファンはその変化を確認することで、自分の影響力を認識でき、それがまたひとつのモチベーションになっているのです。
via dribbble

■スーパーファンは「真の体験」を求めている。
カーター氏いわく、ファンがガガのキャラクターに忠実になったとき、彼らは企業の推薦を受け入れるだけでなく、そこに乗じようとします。
ブランドとの共同マーケティングは、アーティストと製品の間につながりがあるときに効果的です。ガガはコスメティックブランドのMACと共同でリップスティックを発売しました。それはガガのペルソナを生かしつつ、そのブランドに合ったカラフルできらびやかなものでした。カーター氏が言うには、「MACをサポートするのに、ガガを無理に駆り立てる必要は全くなかった」とのこと。このリップスティックはMACのベストセラーとなり、売上の一部はAID基金に寄付されました。
ガガとMACのセンスの相性が良かったということもあり、おかげでこのパートナーシップに多くのガガのファンを巻き込むことができたこと。そしてリップスティックを買うだけでなく、ガガのファンを通じて、ソーシャルネットワーク上で多くの人々にHIV/AIDSへの関心を駆り立てたことで、何千人もの人々がこのプロジェクトに参加しました。

ガガらしさが生きたリップスティック、さらにHIV/AIDSへの貢献という一貫性あるプロジェクトは、ガガのファンの心を真に動かし、多くのファンがその体験に参加しようとしたのです。

 

■ファンのいるところはどこでも会う
カーター氏は、ガガがファンと対話する一番良い方法は何なのか確かめるために多くの時間を費やしてきました。そして導き出した彼の信条は、「ファンがいるところに会いに行く」ということでした。ガガが新しい土地に行く際は、彼女のチームはその土地を知るために、1ヵ月もの時間をかけてその市場を調査します。カーター氏が言うには、「彼らの食べ物を食べることで、彼らの習慣を学ぶ」ということ。

こうした探求のおかげで、文化的なニュアンスをしっかり理解した関連性のあるパフォーマンスを実現することができるのです。

via Engaging your superfans: Social lessons from Lady Gaga’s manager | Bazzarvoice.com

いかがでしたでしょうか。
レディー・ガガは誰もが知る有名アーティストであり、そんな彼女と同じような戦略がどこでも通用するわけでもないんじゃないか?そんな風に感じることもあるかと思います。
しかし、カーター氏による「LittleMonsters.com」の戦略は派手さを感じつつも、その裏には徹底したファン志向があります。
本気で応援してくれるパワフルなファンの存在を認識し、彼らと彼らの求めるものをより深く理解し、誠実に向き合うということ。
一見当たり前でなんてことないように思えることかもしれませんが、ソーシャルメディアはひとつの手段として、こうした「顧客との対話」を徹底的に行なっていくことが何よりも重要であり、こうした姿勢は私たちにも学ぶべきところがあるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

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