LINEが日本特有の発想から生まれたサービスだと思うわけ。-コミュニケーションとは何か?-

LINEが日本特有の発想から生まれたサービスだと思うわけ。-コミュニケーションとは何か?-

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最近読んだ本の中で非常に学びが多かった、『うる星やつら』『機動警察パトレイバー』などを生み出し日本を代表する映画監督である押井守著「コミュニケーションは、要らない」から前半は本の中で気になった箇所について、後半は押井氏の指摘からインターネット上のコミュニケーションの変化について書きます。

まず、押井氏は自身が考えるコミュニケーションの定義について以下のように大きく二つに分けられると述べています。

◆コミュニケーションとは?
①.現実を維持するためのコミュニケーション
「おつきあい」という言葉に代表される。重要なのは人とのやり取りの中で「いかに問題を起こさないか」ということ。

②.異質なものとつきあうためのコミュニケーション
本来のコミュニケーションとは、異質な世界や異質な文化といかにつきあい、新たな関係性を生み出すかという重要な目的を持っている。
その中でインターネットは、異質な世界に触れるための世界への窓口となりこの点にこそ価値がある。

インターネット上でのコミュニケーションなどありえない。
さらに、押井氏は前者のコミュニケーションに偏り過ぎている、後者が浸食していることを問題視しています。

最近だと、異質な世界や異質な文化に飛び込んでいくという意味では田村耕太郎さんやもりぞおさんが海外就職を提唱していますよね。

後半は押井氏の指摘からインスピレーションを受けた私が思うインターネット上のコミュニケーションの変化についてです。

押井氏の指摘から、私はオンライン上でのコミュニケーション方法が電話からメール、そして日本でLINEのような感情を簡単に表現できる言葉いらずのスタンプが登場してヒットしたのは必然の流れだったのかもしれないと感じました。

その理由に「暗黙の了解」が挙げられます。
つまり、言葉いらずのやりとり(スタンプ機能)がヒットしている背景には同じ意識を共有することを前提とする日本人特有の発想があり、この発想をもとにサービスとして表現されているのがLINEのスタンプ機能。

LINEユーザーが世界に4000万人いるという事実、驚異のスピードで成長している背景には日本人ならではの発想があり今まさにこれから世界に受け入れられようとしているフェーズと言えるのではないでしょうか。

人との関係性をスムーズにするコミュニケーションと異質なものとつきあい新たな関係性を生み出すコミュニケーションのどちらにも偏り過ぎずに両者のバランスを意識していきたいですね。

この記事を書いた人

author by 川田 智明

川田 智明

ITがマイナーなものをメジャーにするところが好き。ファッションをおかずにご飯3杯イケる。関心はファッション×IT分野・アドテク周りも。

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