【ゲストブログ】海外でホットなオンライン・マーケットプレイス事例20

【ゲストブログ】海外でホットなオンライン・マーケットプレイス事例20

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今回の記事は、インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティングをはじめ海外の最近のWeb集客のテクニックのエキスパート、宗像さんに寄稿していただきました。
宗像さんの運営する「イノーバ・ブログ」では普段なかなかキャッチアップできない海外の動向や実践的なテクニックを学ぶことができ、いつも参考にさせていただいております。

そんな宗像さんに今回寄稿していただいたのは、「海外のオンライン・マーケットプレイス」の事例に関する記事です。個人間で物やスキルを取引できるようなユニークなアイデア満載で見ごたえたっぷりです。こうしたサービスの中には、日本国内でも応用できるヒントもあるのではないでしょうか。ぜひ、チェックしてみてください!


海外では、ネット上で、複数の個人、もしくは、複数の企業が取引を行う、オンラインマーケットプレイスがホットである。
個人の家を短期間で貸し出すサービスを提供するAirBnBのように、ニッチなマーケットを狙ったユニークなWEBサイトが次々と生まれている。今回はマーケットプーレス型のECビジネスについて紹介しよう。

海外でホットなオンライン・マーケットプレイス事例20

オンライン上のマーケット・プレイスは大まかに分類すると、以下のように分類できる。

  1. 「物の売買」(代表例:eBay)
  2. 「物の貸し借り」(代表例:AirBnB)
  3. 「無形のサービス提供」(代表例:Skillshare)

これまでオンライン上での個人間での「物の売買」についてはeBayの独擅場といってもよかった。しかし、競合のAmazonが、Amazonマーケットプレイスと呼ばれるサービスでeBayに追随し、ハンドメイドやビンテージ品を扱うEtsyのようなニッチな層を狙うスタートアップが登場している。これにより、マニア向けの「物の売買」マーケットが拡がって来ている。

アメリカでは、これまで「物の貸し借り」と「無形のサービス」を探したいときには、掲示板サイトのCraigslistを見るのが一般的だった。しかし、
最近では、今までCraigslistに掲載されていたような個人間の取引を専門に提供し、ビジネス化しているWebサイトが増えている。例としては、短期間の家の貸し借りのAirBnB、デートの相手探しのOKCupid、ちょっとした仕事を頼むならTaskRabbit、習い事のSkillshareなどだ。

これは、従来のオンラインマーケットのビジネスモデルが、拾いきれていないニーズがまだ沢山残っているという事を示している。海外のベンチャー企業は、それらのニッチ市場に対して、新しいサービスを作り出しており、目が離せない状況だ。

■物の売買をするマーケットプレイス

ユーザーが中古品もしくは新品を他のユーザーに売るのがこのサービスだ。特に、スマートフォンから利用するユーザーをターゲットにして、シェアを伸ばしている新サービスがいくつも登場している。以下、メジャーなeBay、Amazonから、新しいサービスまで紹介していこう。

1 ebay

eBayは世界最大のオークションサービスだ。日本のYahooオークション、あるいは、楽天に該当するサービスである。
http://www.ebay.com/

2 Amazonマーケットプレイス

Amazonは自ら商品販売するだけでなく、中古品のマーケットプレイスも運営し、ビジネスを拡大している。
http://www.amazon.com/marketplace

3 Etsy

Etsyは、ハンドメイド、手作り品に特化したマーケットプレイスだ。海外で急成長したため、日本でもEtsyをモデルにしたサービスが登場しており、注目のサービスだ。
http://www.etsy.com/

4 Poshmark

Poshmarkは、洋服に特化した中古品のマーケットプレイスだ。スマートフォンを活用していること、クローゼットに入っている洋服の写真を撮りアップロードしてもらう事で、他人に自分のファッションセンスを見てもらうような仕組みになっている。
http://poshmark.com/

5 Keepio

Keepioは、eBayなどと同じく中古品を売買するプラットフォームだ。特徴は、TwitterやFacebookを通じて、自分が出品した商品を宣伝出来る事、また、公開先を友達だけに限定して販売が出来る事だ。現在は取引手数料を取っておらず、別の収益モデルを検討しているという。
http://www.keepio.com/

6 Hipswap

Hipswapは、地域の中古品の売買サービスだが、普通のオークションサイトと異なる特徴がいくつかある。

    1. アートやファッショなどのカテゴリで72時間限定の割引販売(フラッシュセール)を実施している。アパレルECのGilt(ギルト)やデザイン製品のフラッシュセールのFab.comにヒントを得ている。
    2. 出品されている商品に対して、Hip(かっこいい!)、Skip(興味なし)を選ぶ事が出来る。この機能を使って、ユーザーの好みの情報(テイストグラフ)を取得し、表示される商品をその人に合わせて最適化している。(パーソナライズ機能)
    3. 自分のコレクションをTwitterでつぶやいたり、Facebookで友達にアンケートを送って意見を聞いたり、Pinterestに画像を保存する事が出来る。
    4. 毎週土曜日、ユーザーから不要品を集め、慈善団体に寄付するという。
    5. HipSwapに商品を掲載すると、自動的にCraiglistに掲載され、注目を集める事が出来る。(AirBnBと同様の機能)

http://www.hipswap.com/

●売買のマーケットプレイスの普及のポイントは?

このように、個人間で、手作り品や中古品を売買する新しい形の売買のマーケットプレイスが登場している。これらのサービスの普及のポイントになるのは以下の通りだ。

ー売り手の利便性:商品情報が簡単にアップロードできる。
ー書いての利便性:売り手がきちんと商品の配達をしてくれるかどうか?実際に届いた商品の状態がきちんとしているか。

■ものの貸し借りをするマーケットプレイス

これまでは、ネット上で個人間の物の貸し借りを実現する事は難しいと考えられてきたが、最近、多数のベンチャー企業が登場し、家や車などといった個人的の所有物の貸出しを行うマーケットプレイスが広がりつつある。

7 AirBnB

ものの貸し借りをするマーケットプレイスでもっとも有名なのが、このAirBnBだろう。自分の住んでいる家の空いている部屋を、旅行客や出張者に貸し出すのがこのサービスだ。2008年にサービス開始以来順調に成長し、宿の貸し主として登録しているのが20万人、のべで1千万予約を達成するまで成長している。日本でも、Roomstayという類似サービスが登場している。要注目だ。
http://www.airbnb.com/

8 Wimdu

WimduもAirBnBと同様に、自分の住んでいる家を貸し出す事の出来るサービスだ。Wimduは、昨年日本に進出し、Wimdu.jpという日本向けのサイトもオープンしている。試しに今週末の物件を検索してみたところ、東京地区で105件ほどの物件が出てきた。好奇心の旺盛な人は試してみて、感想を聞かせて欲しい。
http://www.wimdu.com/

9 Getaround

Getaroundは、スマートフォンを使った個人間のカーシェアリングサービスだ。利用者はスマートフォンを使って、自分の車を貸し出す事が出来る。保険や、故障時の修理サービスなどもセットになっているので安心だ。
http://www.getaround.com/

10 RelayRides

RelayRidesも、Getaroundと同様の個人間のカーシェアリングサービスだ。彼らは、GMと提携しGMの車の所有者に対してサービスを提供している。GMは、OnStarと呼ばれる携帯電波を使った遠隔サポートのサービスを持っている。OnStarを使う事で、遠隔で車のロックの解除が出来る他、エンジンの制御、車の位置情報のトラッキングをする事が出来、サービスを安心して利用する事が出来るようになっている。
https://relayrides.com/

11 Qraft

Qraftは、ボートや、アウトドアカー、バイク、飛行機、車、アウトドア用品など、アウトドア関連に特化した、ユニークな物の貸し借りサービスだ。これらの道具は、普段はあまり使われず、車庫や物置きで眠って居ることが多い事に注目したサービスである。
http://www.qraft.com/

●物の貸し借りをするマーケットプレイスの普及のポイントは?
このようなものの貸し借りのサイトが普及するには、大きなハードルがある。以下のような課題を解決する事が重要になるだろう。

  1. 貸し手と借り手両者が信頼できる仕組みを作る。
  2. 保険が標準で提供されていること。
  3. 本当に必要なものを、必要な時に借りる事ができる事。

■サービスを提供するマーケットプレイス

最近、登場しているマーケットプレイスで、もっともユニークなのは、個人間で仕事をお願いしたり、知識を教えたりというように、形の無いサービスのやりとりをするサービスが登場している事だろう。以下、代表的なものを紹介しよう。

12 Uber

Uberは、スマートフォンのアプリを使って、タクシーやリムジンをいつでも呼ぶ事の出来るサービスだ。タクシー会社などと提携しており、利用者がUberで車を呼ぶと、タクシー会社が車を派遣する仕組みだ。到着予定時間があらかじめ判るし、利用料金がスマートフォンアプリに登録されたクレジットで支払う事が出来るなど、利用者の利便性が考えられている。
https://www.uber.com/

13 Cherry

Cherryは、スマートフォンで車の洗車が頼めるサービスだ。スマートフォンで予約をすると、自宅であろうと、町中であろうと指定の場所に、洗車サービスをする会社が現れて、洗車をしてくれる。買い物や仕事をしている間に、洗車が完了するのでなかなか便利である。また、希望すれば、車の中をクリーニングしてもらう事も出来る。車社会のアメリカならではのサービスだと言える。
http://cherry.com/

14 Zaarly

Zaarlyは、スマートフォンを使って、近所に住む人に「おつかい」をお願いできるサービスだ。例えば、今手が離せないので。コーヒーを買ってきてほしい、引っ越しをするので、箱詰め作業を手伝ってほしいなどである。

スマートフォンの位置情報をつかった、大変面白いサービスである。日本に進出の噂もある。
http://www.zaarly.com/

15 Gigwalk

GigwalkもZaarlyと同様に近所に住む人に仕事がお願い出来るサービスだ。ユニークなのは、競合店の価格調査、ミステリーショッピング、イベントの手伝いなど、中小企業や個人事業主をターゲットにしたサービスが多く登録されている点である。
http://gigwalk.com/

16 TaskRabbit

TaskRabbitも、Zaarly同様におつかいやお手伝いをお願いするサービスだ。仕事を請け負う人をRabbitと呼び、ウサギに見立てているのが面白い。
http://www.taskrabbit.com/

17 Skillshare

Skillshareは、個人間でレッスンをする事ができるマーケットプレイスだ。例えば、料理の作り方やビジネスのノウハウなどを学ぶ事が出来る。登録されているレッスンは、ビジネスに関わるもの、料理に関わるもの、手芸など趣味にかかわるものが多い。
http://www.skillshare.com/

18 Sittercity

SitterCityは、その名の通りベビー・シッターを探す事が出来るマーケットプレイスだ。共働きのアメリカならではのサービスだ。また、ベビーシッター以外でも、ペットの世話、シニアの介護、家庭教師など、家庭に関わる事をサービスとして展開している。
http://www.sittercity.com/

19 Munchery

Muncheryは、地元に住む有名シェフに料理をお願いして、家に配達(ケータリング)をしてもらえるサービスだ。高級レストランの料理を家で食べれるというのが売りだ。
https://munchery.com/

20 Gobble

Gobbleも、Munchery同様、プロの料理人にケータリングを頼む事が出来るサービスだ。
https://gobble.com/

●サービス型マーケットプレイスの普及のポイントは?

このようなサービス提供型のマーケットプレイスが普及するには、サービス提供者側の質が重要になってくるだろう。利用者が満足をしないと、継続利用しようと思わなくなってしまう。

また、サービス提供者と利用者が実際に会う事になるので、リアルでのコミュニケーションがスムーズに行くかどうかというのもポイントになる。

また、MuncheryやGobbleのような高級料理のケータリングというサービスは、そもそも市場がニッチすぎる可能性がある。料理のデリバリーは一般的だが、高級な料理となると利用がぐっと減るだろう。

■まとめ

どうだろう?参考になっただろうか?
海外では色々なマーケットプレイスが登場していて、ECが非常に面白くなっている。家をシェアしたり、スキルをシェアする、労働力をシェアするなど、いままで有効利用されていなかったものを、役に立てようというのが共通点だ。

日本でも、家事や育児が楽になるようなサービスが提供されれば、人気が出るかもしれない。

あなたは、日本には、どのようなマーケットプレイス型のビジネスが必要だと思いますか?



ゲストブロガー: 宗像 淳
(株)イノーバ代表。Web集客のエキスパート。米国ウォートン校MBA、楽天・トーチライトで、EC事業やソーシャルメディアの新規事業の立上げを経て、現職。イノーバブログでは、コンテンツ・マーケティングを中心にウェブ集客の最新テクニックなどについて書いています。

 

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この記事を書いた人

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フィードフォース全力チーム

株式会社フィードフォースの社員たちがそれぞれの専門分野、関心(時には趣味)をもとにネットマーケティングに役立つ情報を発信・共有します。 個性豊かな社員ライターたち一同、独自の知見と感性を活かし、あっつあつの情熱をもって運営中。ぜひお気軽にコメントくださいませ!

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