「ソーシャルメディアでモノは売れるのか?」の前に、「そのモノは素晴らしいものなのか?」を考える視点。

「ソーシャルメディアでモノは売れるのか?」の前に、「そのモノは素晴らしいものなのか?」を考える視点。

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世界各国にオフィスを持つマーケティング・コミュニケーション会社のオグルヴィの創業者であり、「近代広告の父」と言われるデイヴィッド・オグルヴィ。彼の言葉の中に次のようなものがあります。

「良い製品は正直な広告によって売れる。もしあなたがその製品を良いものだと思わなかったのなら、あなたにはそれを宣伝される筋合いはない。」

Social Media Can’t Help You Sell Crappy Soap | Blog | Napkin Labs

これは、ソーシャルメディアにも言えることなのかも・・・?というのも、FacebookページやTwitterで製品を紹介すれば効率的に宣伝ができ売上につながると思いがちですが、そもそもその製品がファンたちにとって魅力的なものでなければ、誰もその製品に目を向けることはないように感じるからです。

ソーシャルメディアで売る以前に、そもそもその石鹸は良い製品なのか

Facebookキャンペーンツールを提供するNaokin Labsブログでは、1月6日に掲載され話題となったNew York Timesの“Can Social Media Sell Soap?”という記事に関連付けて、「ソーシャルメディアは石鹸を売ることができるのか」という質問より重要となるのは、「その石鹸は良いものなのか?」ということだと指摘していました。

たとえば、石鹸を買いに売り場に行った時、一口に石鹸といっても本当にいろいろな種類があり、選択肢の多さに圧倒されます。もしパッケージを剥ぎとってみたら、正直なところどれもさほど大差なく、平均的で平凡なものに見えてしまったり。このようにその石鹸が何か突出した特徴も無い“並み”なものであった場合、ソーシャルメディアを使ったからといって、その他の広告媒体に比べてより優れた効果を発揮するとは言えません。結局、独自の魅力をきちんとプロモーションできていなかった場合、香りやパッケージや棚の位置、価格などリアルの場での影響力が判断基準となり、ソーシャルメディアを使えばどうにかなる、という問題でもないと考えられます。

どうすれば製品を良くしていけるか?を知るためのソーシャル活用

ただ、ソーシャルメディアではいきなりただの石鹸を売ろうとすることは難しくても、その石鹸がより売れるために、石鹸の「ブランド」を築き上げ、よりよい製品にしていく上で手助けとなるものかもしれません。
より良い製品を作るためには、効果的に、素早く、広く顧客とつながり、彼らのニーズやモチベーションを細かいレベルで理解する必要があります。20~35歳の男性で平均年収はいくらで何によって動機づけられるか、というステータスはもちろんですが、その製品についてどんな期待をしているのか、何を評価しているのか、といった感想なども重要な情報です。そうした生の情報を得る上で力を発揮するのが、ソーシャルメディアなではないか、とNapkin Labsは提案しています。

ソーシャルメディアから学べる「石鹸を売るための」ヒントとは

Facebookキャンペーンを通じて、自社製品へのフィードバックをもらうというやり方をしているのがこちらの事例。

kelty
via Around The Campfire With Kelty’s Marily MacDonald | Blog | Napkin Labs
アウトドアブランドのKeltyが行ったフォトコンテストキャンペーンです。Keltyとアウトドアに関する写真をFacebookページのファンに投稿してもらうというもの。投稿された写真には「いいね!」やコメントをつけることができ、いちばん多くのいいね!を集めた写真が優勝。Keltyの500ドル分の買い物券がもらえます。
(※キャンペーンは2012年10月で、すでに終了しています。)

このキャンペーンについて、Keltyの担当者はNapkin Labsのインタビューにて、次のように述べています。(訳:深谷)

私たち自身もアウトドアファンのひとりとして、顧客との関係を深め、製品の新着情報をお知らせしたり、一緒に冒険心を共有したり、彼らも私たちも共に興味や刺激を見つける場所となっていこうとしているのです。

Around The Campfire With Kelty’s Marily MacDonald | Blog | Napkin Labs

どんなタイプの顧客が、どんなことに大きな関心を持っていて、何に感動して心動かされるのか。それがキャンペーンを通じて投稿された写真からわかるというのも、ひとつの有意義なソーシャルメディアキャンペーンの目的と言えるかもしれません。あ、「ファンがシェアした写真からはどんな学びがあるのか」については、また別の機会にブログに書いてみたいと思います。

認知拡大だけじゃない、ソーシャルキャンペーンの可能性

宣伝や告知のツールとして取り沙汰されることが多いソーシャルメディアですが、そもそもソーシャルメディアが得意なこととは、人々とつながること、またその人となりが見えやすいことだと思います。顧客の考えをリアルタイムで世界規模で知ることができ、さらに石鹸を売るためにはその石鹸をどう良くしていけばいいのかというヒントを、キャンペーンを通してファンたちにとって楽しく手軽な形で得ることができます。

ソーシャルメディアで石鹸を売ろう、ではなく、ソーシャルメディアを使って石鹸が売れるためのヒントを得よう、という意識のもと、このようなキャンペーンやプロモーションを行なっていくことも、今後はひとつの重要な視点なのかもしれません。

最後にお知らせ

手前味噌にはなってしましますが、弊社でもソーシャル連携型キャンペーンツール「ソーシャルPLUS for キャンペーン」を提供しております。
ちょうど昨日より、国内最大級のヘアサロン検索サイト「美美美コム」が、ソーシャルPLUS for キャンペーンを活用した「美美美コム presents シンデレラコスメ福袋キャンペーン」もスタートしました!女子のみなさま、シンデレラになれるチャンスです。

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

自分が知りたいなーと思ったことを全力で記事にしています。はてブとSumallyが情報収集のお供です。よろしくお願いします。

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