「ソーシャルログイン」徹底解説―サイトのソーシャルメディア連携を実現する、注目の機能詳細と活用事例

「ソーシャルログイン」徹底解説―サイトのソーシャルメディア連携を実現する、注目の機能詳細と活用事例

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ソーシャルログインとは、FacebookやTwitter等のソーシャルアカウントでサイトに簡単に会員登録・ログインができる機能です。サイトごとに独自のIDやパスワードを入力せずに、ワンクリックで手軽にログインができたり、IDやパスワードをいちいち覚えておく必要がなく、何かとわずらわしいログインの手間を省いてくれるものです。

では、ソーシャルログインとは具体的にどのような機能で、これをサイトに導入することで何が可能になってくるのか?国内外の事例を見ながらご紹介したいと思います。

 

どんな機能なの?

ソーシャルログインとは、自分が持っているFacebookやTwitter等のソーシャルネットワークのアカウント情報を用いて、サイトに簡単に会員登録・ログインができる機能のことです。たとえば、国内では@cosmesuumoぐるなび等のサイトをはじめ、PinterestFancyのようなWebサービス、企業・ブランドのキャンペーンサイト等、様々な場所に使われ、国内でも存在感を見せるようになってきました。

参考:国内企業の「ソーシャルメディア連携」に関する動向を振り返ってみる

ソーシャルログインを使う大きなメリットのひとつは、サイトごとに独自のIDやパスワードを入力せずに、ワンクリックで手軽にログインができたり、IDやパスワードをいちいち覚えておく必要がなく、何かとわずらわしいログインの手間を省いてくれるという点です。

では、実際にどのような流れでソーシャルログインが活用されているのか、事例をもとに見ていきます。
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①新規会員登録をする場合

そのサイトに初めて訪問して会員になろうとした場合、会員登録のフローもソーシャルアカウントを活用して手間を軽減することが可能です。たとえばAMERICAN EAGLE OUTFITTERSのECサイトでは、Facebookアカウントを使った場合、次のようなフローで会員登録ができます。

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Facebookのバナーをクリックすると、Facebook側のログインダイアログが表示されます。ここで、Facebookアカウントを使ってこのサイトにログインする際、どんな情報が取得されるのかがオレンジ枠の中に表示されます。取得内容を確認後、「Facebookでログイン」をクリックすると認証が完了します。
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Facebookアプリ認証後、会員登録フォームにはFacebookアカウントから取得した名前、メールアドレス、プロフィール画像が反映された状態になっています。AMERICAN EAGLE OUTFITTERSの場合はここでパスワードのみ設定すれば、会員登録は完了です。

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会員登録は1と2のフローのみで完了し、その他の住所等の詳細な情報については、登録完了後にマイページで行う形になります。
最初の会員登録自体はソーシャルログインで簡易的なフローを設定しておくことで、登録のハードルが下げ、新規会員登録の離脱を防ぐことができます。

 

②既存会員がログインする場合

既にサイトに会員登録したユーザーが再度サイトにログインする際も、IDやパスワードを入力しなくても、ソーシャルログインを使えばワンクリックで手軽にログインすることが可能です。IDやパスワードを忘れたらそのサイトから離れるというユーザーは約90%※というデータもありますが、ソーシャルログインであればこうしたユーザーの離脱を防ぐことができると考えられます。

※参照:2013 Consumer Research: The Value of Social Login

 

●既にソーシャルログイン済みの(ソーシャルアカウントと連携している)既存会員の場合

「Facebookでログイン」、「Twitterでログイン」を押せば、IDやメールアドレス、パスワードを入力することなく、すぐにログインした状態になります。
※既にFacebookやTwitterなどソーシャルメディアにログインした状態である場合。

●ソーシャルアカウントと連携していない既存会員の場合

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マイページ等で「Facebookアカウントと連携させる」のような設定項目を用意。(例:Nike+)そこでアカウント連携させれば、次回以降はFacebookアカウントを使ったソーシャルログインができるようになります。

ソーシャルログインは国内でも徐々に普及してきたとはいえ、まだ馴染みのないユーザーも多いと考えられます。そのため既存の会員サイトにソーシャルログインを実装した場合、ソーシャルログインに対応したこと、ソーシャルログインとはどんなものか、使い方などの情報をわかりやすくお知らせする必要があるでしょう。既存会員に向けてはメールマガジンでお知らせしたり、マイページ上にバナーをつけるなどするのも良いかもしれません。

たとえば登録画面でこんな風に見せたり。
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参照:バイトサーチ

 

どんなメリットがあるの?

ソーシャルログインのメリットとしては大きく3つ。

1.新規会員獲得アップ、サイトからの離脱を防げる

海外のソーシャルログインプラットフォームを提供するJanrainのデータからは、ソーシャルログインを導入したことで新規会員登録率が最大50%向上したというデータがあります。

2.ソーシャルメディアとシームレスに連携した機能を使える

friends
ソーシャルログインをしていることで、ユーザーのソーシャルネットワークとサイトとを連携させることが可能になります。たとえばログイン時に一度ソーシャルメディア連携がされていれば、Nike+のマイページのように、ユーザーのFacebook上の友達をサイトに招待する機能に活用することができます。

3.ソーシャルデータを活用したマーケティング

属性情報の他、趣味嗜好を取得できるので、それに合わせてメルマガやサイト上で見せる情報をパーソナライズ化することにも応用ができます。企業の既存のデータベースにソーシャルメディア上のデータを統合することで、より明確で効果的なマーケティング施策に活かすことが可能になっていくと期待されている分野です。

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具体的な事例としては、米ロクシタンでは自社ECサイトにソーシャルログインを導入し、認証プロセスを経た上で取得した顧客のソーシャル上のプロフィール情報や、訪問したユーザーがリピーターかどうか、といった一人一人の顧客属性に合わせて、表示させるコンテンツを変えるなどの施策を行ったようです。

その結果、

 

  • 平均PVが33.32%向上
  • コンバージョン率が12.05%向上
  • 平均注文価格が10.99%向上

 

 

といった効果が出たとのこと。

ソーシャルログインを通じた顧客のターゲティングの効果も今後期待できると考えられます。
ロクシタンでは、会員登録や精算手続きの時以外にもキャンペーンを行うなうなど、ソーシャルログインしてもらうことをいろんな場面で促す施策をとっているようです。

参考:L’Occitane exec: Social sign-in triggers 10pc lift in average order value – Luxury Daily – Internet

 

このようにソーシャルログインは、会員登録・ログイン自体が便利になること以外にも、サイト全体のユーザビリティ向上や、マーケティングに幅広く活かせるデータ取得まで様々な可能性を秘めています。

ソーシャルメディアが企業のマーケティングにおいて重要視されるようになってきた昨今、マーケティングチャネルの一つである「自社サイト(オウンドメディア)」もソーシャルメディア対応していく必要性が出てきています。
既存の自社サイトをよりシームレスにソーシャルメディアと連携させることで、ソーシャルメディアの持つ情報や利点を活かして、自社サイトが発揮できる効果を最大化することが可能になってくると考えられているからです。
多くの企業の課題となってきている「サイトのソーシャルメディア連携」。これを実現するための、重要な入口となる機能のひとつとして、「ソーシャルログイン」は今後国内でも一般的なものになっていくのではないでしょうか。

 

フィードフォースが提供しているサイトのソーシャル連携支援サービス「ソーシャルPLUS」も、様々なサイトで目的に合わせたソーシャルログイン機能をご導入いただいています。会員登録の他、フォーム入力支援として、マルチポストができるソーシャルシェア機能として、ソーシャル連携キャンペーンとしてなどなど・・・近々導入事例ページもパワーアップ予定ですので、また追ってご紹介できればと思います!

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

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