ECサイトにおける「ID連携」の動向と今後の可能性を整理してみる

ECサイトにおける「ID連携」の動向と今後の可能性を整理してみる

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ここ最近のサイト会員ID連携の動きを振り返る

オンライン・オフライン間でのポイントやデータ連携といった先進的な事例も注目を集める昨今ですが、もっと身近な例で行くと、楽天会員IDやYahoo! Japan IDを自社サイトの会員IDと連携させることで、Tポイントや楽天スーパーポイントを貯められるようなECサイトも増えてきています。(ちなみに今年7月、Yahoo!ポイントがTポイントに統合、T-IDはYahoo! JAPAN IDに統一したり。)

これらの外部IDと連携しているECサイトの中には、Yahoo! Japan IDや楽天会員IDを使って会員登録やログインができる他、Tポイントや楽天スーパーポイントを貯めたり、ポイントを使って買い物をしたり、「楽天あんしん支払サービス」や「Yahoo!ウォレット」等の決済サービスを利用してポイントを貯めながら簡単に購入手続きや支払ができるものもあります。

Yahoo! Japan ID、楽天会員IDが使えるサイトやサービス

実際の事例は、下記にそれぞれまとまっているのでご参考いただければと思います。(※ポイントを貯める・利用する・決済する等、利用可能なサービス内容はサイトによって異なります。)

Tポイント powered by Yahoo! JAPAN – たまる・使えるところ
楽天あんしん支払いサービス: 楽天スーパーポイントが貯まる・使えるサイト

zozotown_login
ファッション通販のZOZOTOWNは以前からTポイントやYahoo! Japan IDと連携をしていました。スマホアプリを活用したO2O施策を積極的に行っている無印良品のネットストアでは、楽天会員登録情報を利用して買い物すると楽天スーパーポイントを貯めたり使ったりできるようです。

Tポイントや楽天スーパーポイントは、さまざまな店舗やサイトで貯めたり利用できるので、普段からよく使うという方も多いのではないかと思います。普段使いするポイントが自社のECサイトでも利用可能になれば、ECサイトの利用者拡大の点でも大きなメリットになってきそうです。

ECサイトにおいて、会員ID連携はどう働くのか?

当ブログでもよく紹介している「ソーシャルログイン」も、楽天会員IDやYahoo! Japan IDでの会員登録・ログインと同様、Open IDの仕組みを利用したものです。

ではなぜ、こうしたID連携が国内でも注目集め始めているのか?ざっくりとまとめると、ポイントは下記3つかと思います。

      1. 利便性の向上
      2. 離脱防止、コンバージョン率向上の可能性
      3. データ活用の可能性

利便性の向上

FacebookやTwitter、楽天会員IDやYahoo! Japan IDなど、既存のアカウント情報を使って、サイトに簡単に新規会員登録やログインができます。会員登録情報や、サイトごとのID・パスワード入力の手間が省けるので利便性が上がります。どのアカウントと連携するかを考えた時、日本の場合は、Facebookユーザー数が2100万人であるのに対し、楽天会員8740万人(2013年9月末時点)、Yahoo! Japanの月間アクティブユーザーID数約2,400万人であるといった数値や、自社サイトのユーザー層も参考として押さえておく必要があるかと思います。

参考

フェイスブック、国内利用者2100万人に スマホ広告強化へ :日本経済新聞
楽天株式会社: 数字で見る楽天 | 楽天の強み
メリット Yahoo!認証API – Yahoo!ビジネスセンター

離脱防止、コンバージョン率向上の可能性

楽天会員IDやYahoo! Japan IDを連携した場合、これらに登録している住所や電話番号等の「正確な会員情報」や「決済情報」を利用して手軽に購入手続き・支払が完了できるため、買い物途中の離脱防止やコンバージョン率向上につながると考えられます。この点はFacebookなどのソーシャルアカウントとの差別化ポイントになってくるかと思います。

データ活用の可能性

ソーシャルログインについては、ユーザーのソーシャルグラフ(ソーシャルメディア上の相関関係)やインタレストグラフ(いいねしているページや趣味・関心等)をマーケティング活用できるとして注目を集め、実際に国内でも取り組まれた事例が出てきています。
今後はID連携による利便性・利用率向上以外にも、自社サイト上の顧客情報の他、楽天会員IDやYahoo! Japan ID、10月にリリースが発表された「Login and Pay with Amazon」や、Facebookが提携した決済サービス「PayPal」等の各IDが持つ属性情報や購買履歴、ユーザーが関心を持つ商品ジャンル等のデータも合わせて分析・活用していくマーケティング施策に期待と注目が集まっていきそうです。

参考:各アカウントの連携に関する情報

Login – Facebook開発者
ネット決済代行システムをお探しの法人のお客様へ: 楽天あんしん支払いサービス
Yahoo!認証API – Yahoo!ビジネスセンター
Login with Amazon Developer Center
Log In with PayPal secure login integration guide – PayPal Developer

ちょっとお知らせです

すみません、いつも手前味噌であれなんですけど、実は先週フィードフォースはこんなプレスリリースを出しております。

フィードフォース、「楽天あんしん支払サービス かんたん登録オプション」の導入サポートを行う公式パートナーに認定 ~楽天会員IDで会員登録・ログイン・決済を一気通貫で実現可能に~

公式パートナー制度を通じてフィードフォースは、楽天会員IDを使った会員登録・ログイン機能をソーシャルPLUSのソーシャルログイン機能を使って既存のサイトに手軽に導入できるようサポートをする、というものです。
本オプションを導入することによるメリットとしては、
・楽天会員(8740万人:2013年9月末時点)に向けアプローチできる
・正確な決済情報を活用できる
といった点が上げられます。

今後このあたりの独自情報や、事例紹介なんかも、追ってブログでご紹介できればと思っております!

この記事を書いた人

author by 深谷 直

深谷 直

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