データ溢れる情報社会の羅針盤?データドリブンマーケティングが示す企業の最適解

データ溢れる情報社会の羅針盤?データドリブンマーケティングが示す企業の最適解

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

夏の暑い日が過ぎ、夜はすっかり涼しくなりましたね。毎年秋口になると風邪を引いてしまう自分は今もう既に一週間続く風邪に悩まされています。

床に伏しながらスマホでニュースをみていると改めてビッグデータに関するニュースが多いので、今回はビッグデータの活用法の一つであるデータドリブンマーケティング(data-driven marketing)を取り上げてみることにします!

■データドリブンマーケティングとは

データドリブンマーケディングとは従来のマーケティング手法に加え、現代で増加したあらゆるチャンネルからのデータを取り入れたマーケティング活動を意味します。

消費者や顧客の行動がデジタル化してきたことによって、企業の接点は多様化しました。
ショッピングや旅行手配などウェブ上のみで取引が行われるのも今では当たり前になってきています。これにより従来には無いデジタル上のデータをいかにマーケティングに活かすか注目が集まっています。

例えば、広告出稿データや自社メディアをアクセス解析し、ブログ・SNSでの評価や注目度などから顧客の行動データを分析した際、”購買行動に移した人”と”クリックしたが購入しなかった人”を分かつものは何なのか?という疑問にあたったとき。
その答えをデータによって紐解き、次のマーケティングに活用する事が出来るのです。

■データドリブンマーケティングの強みとは

データドリブンマーケティングの強みは、以下2点です。

・技術的進歩による詳細なデータに基づいたマーケティングを打ち出せる
・結果がデータとして迅速に出るため、早期に軌道修正しながらマーケティングを行える

様々なチャネルの技術的進歩によって生み出された詳細なデータ。これに基づき、ビッグデータを紐解いて顧客のライフログ、ロケーションログを分析することでペルソナをより鮮明にすることが出来、顧客の深層ニーズにクリティカルにヒットするマーケティングが可能になります。

多種多様なデータから消費者行動を分析・推定出来れば、“風が吹けば桶屋が儲かる”の意味が変わる日が来るかもしれませんね。

archives_9844

また、結果が素早く得られるという利点は、従来のように期末の売り上げや営業成績の集計を待つ事無く、アクセス数の推移等を観測する事で即時に方針転換が出来るなど、迅速な経営判断と余計なコストカットに繋がります。

こういった活用方法が考えられた事によってビッグデータが注目を集めていたのですね。

■悲しい現実、データドリブンマーケティングの今

しかし実際は今現在、データドリブンマーケティングの手法が成熟しているとは言えない状況です。

今年の3月、RazorfishとAdobeの調査で「70%以上のマーケターが行動データに基づく顧客ターゲティングに失敗している。」というニュースがClickz.comに掲載されました。
★参考:Clickz.com-Over 70 Percent of Marketers Fail to Target Consumers With Behavioral Data [Study](2014/3/27)


当該調査では、多様なチャネル・設備を跨いでリアルタイムで得られる行動データをAOM(Always-On-Marketing)と定義し、これに対しアメリカ、ドイツ、フランス、イギリスのマーケターにインタビュー調査したところ、AOMを76%のマーケターが市場細分化分析やターゲット確定に活かせていないとの回答が得られました。

この研究の著者でありRazorfishのヴァイスプレジデントでもあるマーク・テイラー(Mark,Taylor)氏は、この数年でデジタルマーケターが行動データにアクセスできるようになった事は疑いようも無いが、企業の多くがそのテクノロジー、スキルの運用に苦労していると語っています。

“There’s no doubt that digital marketers have access to behavioral data, and there’s been considerable talk and investment these last few years on ‘big data,’ and an executive focus on data and analytics. But many businesses are struggling to translate this data with the right technology and skills into better data-led customer-facing experiences,” says Mark Taylor, vice president of analytics at Razorfish, and author of the study.

◆引用元:上記参考のリンク先より

情報を得るチャンネルが爆発的に増えた分、それから得る情報の運用方法の確立が遅れるのはある程度仕方の無い事かもしれませんが、なんだか悔しい調査結果ですね。

■データドリブンマーケティングのこれから

データドリブンマーケティングの利点が明らかである一方、その使い方は非常に難しく、現在は揺籃期でしょう。しかしこの大きな可能性を秘めるデータドリブンマーケティングを活かそうと様々な企業がマーケティング手法に取り入れたり、研究会が催されたりしています。

博報堂:「ビッグデータ」<ドリブン>マーケティング
IMJ:データドリブンマーケティング
Turn:データドリブンマーケティングフォーラム2014 10/22日開催
Ginzamarkets株式会社:データドリブンマーケティングセミナー←8/4日に終了


加えてテイラー氏は同著にて「テクノロジーとデータ分析人材への投資だけでなく、それらと共に運用されるデジタルマーケティングエコシステムが機能する体制づくりこそが必要」と述べています。社会として企業・業界が垣根を越え互いに手を取り合いこの技術を発展させる体制が出来ればデータドリブンマーケティングの成熟は一層加速するでしょう。

また、これから先Iotがますます進みあらゆるモノの中に広告の種がまかれ、そこにマーケティングが芽吹くことになるでしょう。
★参考:Yahoo!ニュース-グーグルが描くネット広告の未来(2014/5/26)


そのとき、不要で不快に繰り返す広告ではなく、必要な人に適切な広告を出せるデータドリブンマーケティングはその輝きを一層増す事でしょう。この次の時代のマーケティングに遅れない為にも今から検討しておく価値は十分にあるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

author by 小林右京

小林右京

トレンドの移り変わりの激しいIT業界を日々ワクワクしながら勉強しています。趣味は最近ボルダリングはじめました。自分の体格に合った答え(登り方)を見つけると快感ですよ!

投稿記事一覧